氷川八幡神社
【ひかわはちまんじんじゃ】

鴻巣(こうのす)市箕田(みだ)に鎮座。祭神，須佐之男命・大己貴(おおなむち)命ほか４柱。当社は氷川神社と八幡神社を合祀したもので，氷川神社は承平３年源経基が当地に住んで，大宮の旧一の宮氷川神社を勧請し，八幡神社は天慶４年嵯峨源氏の嫡流渡辺綱の祖父で武蔵守だった源仕(みなもとのつこう)が山城の石清水八幡を勧請したと伝え，以来武将の崇信厚く，箕田郷27か村の総鎮守とあがめられた。渡辺綱は頼光に従って大江山の鬼退治をしたことや，羅生門で鬼の腕を切ったことで有名だが，成人してから生まれ故郷の箕田に来て，この八幡神社に斎田を献じたので綱八幡とよばれた。明治元年に氷川と八幡の両神社が合祀し，社名を氷川八幡神社とした。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7051429