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久伊豆神社
【ひさいずじんじゃ】


越谷(こしがや)市越ケ谷に鎮座。祭神,大国主命・事代主(ことしろぬし)命。社伝に平安末期創立と伝える。鎌倉期,武蔵七党の1,私市(きさい)党の崇敬を集め,応仁元年に宇佐見重之がこの地を領した時,鎮守神として太刀を奉納して社殿を再建した。2代将軍徳川秀忠,3代家光が鷹狩りの際当社に参拝し,徳川家代々の崇敬厚く,葵の紋入り金蒔絵の膳・椀などもあったという。当社は除災・招福・開運出世の神として崇敬者が多い。また家出をしたりする者に対して,家族の者が“足止め”といって狛犬(こまいぬ)の足を結ぶと必ず帰ってくるといわれている。境内には幕末の国学者平田篤胤の仮寓跡があり(県旧跡),また篤胤の門人が奉納したといわれる藤は県内第2の大木になっており,県の天然記念物。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051450