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広瀬神社
【ひろせじんじゃ】


狭山(さやま)市上広瀬に鎮座。祭神,若宇迦能売(わかうかのめ)命・倉稲魂(うがのみたま)命。社伝によると日本武尊が東征の途中,この地に立ち寄り,この地が大和国広瀬郡川合の広瀬神社の地域によく似ていることに気づき,幣帛を立てて穀物主宰の神の若宇迦能売命を祀り,武運長久と土地の五穀豊穣を祈ったのがはじめという。しかし大和の広瀬神社は,日本武尊の時代より4世紀も後の天武天皇4年の創始とされ,武蔵国に分祀されたという記録もない。要するに社名は,大和の広瀬神社と同様,川の合流地点にあり,農業には適しているが反面水害の多い,広い川瀬の地形からきたのであろう。当社は式内社入間郡五座(小社)のうちの1座と伝えられ,古くから水の神・五穀豊穣の神として知られ,崇敬を受けている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051560