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武甲自然公園
【ぶこうしぜんこうえん】


武甲山を中心とする山々と秩父(ちちぶ)盆地内の丘陵からなる県立自然公園。昭和32年7月15日指定。面積1万5,462ha。秩父市・秩父郡横瀬(よこぜ)町・荒川村にまたがり,南西部は秩父多摩国立公園,東南部は県立奥武蔵・黒山の両自然公園に接する。公園の中心は武甲山(標高1,336m)で,秩父地方の象徴にもなっている。全山石灰岩からなる武甲山には,秩父特産のチチブイワザクラ・ミヤマスカシユリ等の石灰岩地特有の植物群落があり,国天然記念物となっている。武甲山の西麓には,橋立鍾乳洞や典型的なV字谷浦山渓谷があり,自然観察やハイキングに訪れる人も多く,夏季にはキャンプ場も開設される。武甲山や二子山・武川岳・丸山などの山々は山頂からの展望もよく,人気のあるハイキングコースとなっている。武甲山麓の影森,羊山丘陵や,荒川左岸の尾田蒔(おだまき)丘陵には秩父札所が散在し,札所を結ぶハイキングコースからは,武甲山や荒川,秩父市街地などを一望することができる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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