100辞書・辞典一括検索

JLogos

4

古尾谷八幡神社
【ふるおやはちまんじんじゃ】


川越(かわごえ)市古谷本郷に鎮座。祭神,品陀和気(ほんだわけ)命・息長帯姫(おきながたらしひめ)命・比売(ひめ)神。天長年間延暦寺座主円仁(慈覚大師)が詔を奉じて法を東国へ広めた際に,この地に来て灌頂院を創建した。その後貞観年中に再び訪れ法を修めるとき,この古尾谷が石清水の社領だったため,山城国男山石清水八幡宮の分霊を勧請したのに始まるという。神祇官より古尾谷荘の貢税を祭祀の資にあてられ,当時の社殿は壮麗をきわめた。その後天慶の乱に社殿はすたれたが,鎌倉期源頼朝が奥州攻めの際戦勝を祈願し,凱旋のあと社殿を造営した。その後も興隆や衰微を繰り返したが,天保年間別当の灌頂院が火災にあったため,神社関係の古記録はすべて焼失した。現在の社殿は明治12年に建てたものである。毎年9月15日に行われるホロ祭は県無形民俗文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051686