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堀兼神社
【ほりがねじんじゃ】


狭山(さやま)市堀兼に鎮座。通称浅間様。祭神,木花佐久耶姫(このはなさくやひめ)命・大山咋(おおやまくい)命ほか5柱。社伝によると,景行天皇の40年に日本武尊が東征の帰途,この地に立ち寄ったところ,旱天のために土地の人が苦しんでいたので井戸を掘らせたが,水を得ることができず,駿河の富士山に祈願したところ,たちまち大雨が降り注ぎ住民を救うことができた。そこで土地の人がこのゆかりの地に浅間神社を創建したのに始まるという。はじめ井を掘るのに困難であったため,堀兼の地名がつけられた。その後江戸期に至り,川越城主松平伊豆守信綱がこの神社を深く崇敬し,社殿を再建させた。社宝として慶安3年信綱寄進の木花咲耶姫の立像がある。境内にある堀兼の井は武蔵野の高燥台地の飲料水井戸として古くから有名であり,県旧跡。また,バラモミは県天然記念物。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051752