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本田①
【ほんだ】


旧国名:武蔵

本多とも書く。県北部,荒川中流右岸に位置し,江南台地を形成する崖線上は林と畑,崖線下は田畑の混在する河岸段丘上の平坦地。地名の由来は,本田は新田に対する古田のことで,古田はその村の創立当時検地の上制定した田畑および屋敷を意味するという(地名誌)。渡来人の来住を示す百済来(くだらぎ)の地名や,7世紀後半から8世紀初頭の築造と推定される鹿島古墳群(県史跡)があり,当地域は早くから開けたとみられる。また現在の時宗教念寺は,はじめ法相宗で,天平20年玄等和尚の草創と伝え,鹿島社は弘仁2年の勧請という(新編武蔵)。なお,室町期には上本田郷・下本田郷と見え,さらに後には上本田村・下本田村とも見え,当時は分郷・分村していたと思われる。
本田郷(中世)】 南北朝期から見える郷名。
本田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
本田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051789