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神社
【みかじんじゃ】


児玉郡美里(みさと)町広木に鎮座。「みかのじんじゃ」ともいう。祭神,櫛御気野(くしみけぬ)命ほか7柱。延喜式内社旧那賀(なか)郡の1座と伝えられ,同郡の総社だったといわれている。享保8年に正一位を授けられたと伝えられ,領主の崇敬も厚く,江戸期に神領として4反8畝(除地)の寄進があった。社名の「ミカ」とは酒をかもすのに用いた大型の甕のことで,現在当社に,御神宝とされていたと思われる土師器のみかが4個保存されている。毎年秋の例祭には新米で濁酒2瓶を造り,これを神前に奉納して,その1つは翌年春の例祭の時に参拝者に分け与え,他の1つは秋の例祭の時に新調したものと交換するもので,いずれも神供としてから分け与えるものである。現在の社殿は宝暦13年に改造したもので,棟札が残っている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051946