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吉見神社
【よしみじんじゃ】


大里郡大里村相上(あいあげ)に鎮座。祭神,天照大神。創立は景行天皇の56年で長くこの地方の鎮守神として尊崇されたと伝える。昔は吉見領の総鎮守であったが,室町期兵火にかかってすっかりさびれ,旧5か村(相上・玉作・箕輪(みのわ)・冑山(かぶとやま)・小八ツ林)の鎮守神にすぎず,さらにその後各地で神社を勧請したために所在地だけの氏神になってしまった。慶長20年幕府から神田若干の寄進があったが,寛保2年荒川大洪水のため荒廃してしまったので,当時の領主松平大和守は,年2石の稟米(りんまい)(蔵米)を供進して祭の資にあてた。天保年間になっても同様の供進があったが,慶応2年朝廷の命によって昔の姿にもどった。江戸中期から伝わる吉見囃子(神楽)がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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