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鷲宮
【わしみや】


旧国名:武蔵

「わしのみや」ともいう。県東部,中川右岸の沖積地と洪積地上に位置する。地名は鷲明神社に由来するが,鷲宮の語源は土師宮(はじのみや)の転訛とも伝える(社伝)。鷲宮神社の名は「吾妻鏡」に散見し,建久4年には源頼朝が神馬を奉献している。その後も足利氏・小田原北条氏・徳川氏など武将に尊崇され,手厚い保護を受け,25点の鷲宮神社文書が現存している。なお鷲宮神社から栗原にかけては島状をなす洪積台地で,縄文期から弥生・古墳期にかけての複合遺跡が確認されている(堀之内遺跡調査報告書)。また地内の曹洞宗霊樹寺は戦国期の中興開山と伝える。新義真言宗大乗院は,鷲宮神社の神宮寺で鎌倉期の創建という。
鷲宮(中世)】 戦国期に見える地名。
鷲宮村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
鷲宮村(近代)】 明治22年~昭和8年の自治体名。
鷲宮町(近代)】 昭和8~30年の南埼玉郡の自治体名。
鷲宮町(近代)】 昭和30年~現在の北葛飾郡の自治体名。
鷲宮(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7052613