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稲荷神社
【いなりじんじゃ】


千葉市稲荷町にある神社。祭神は久々能知命・豊宇気毘売命・草野知毘売命。駒原神社とも称した。文政5年2月の「駒原神社再建寄進帳」によれば,日本武尊東征に際して当社に夷賊退治を祈誓し,その時に駒を当地に放ったため当地を駒ケ原と称するようになったと伝える(千葉市史史料編2)。「千学集抄」には「御達報(五田保)の稲荷大明神」が千葉の守護神の1つとされているが(房総叢書),これは当社のことと考えられる。延宝年間に領主深尾八太夫が復興を図り,日蓮宗上行院を別当寺として当社境内に建立した。のちにこの上行院も衰退したため,今井村の富士山福正寺を別当とし,そこに財物などを預けたという。寛政年間には京都の伏見稲荷大社から正一位五社稲荷社の神号が与えられたと伝える。天保年間に社殿が再建された(現存)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7053022