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印旛手賀県立自然公園
【いんばてがけんりつしぜんこうえん】


県北部,印旛沼・手賀沼と将監(しようげん)川・利根川の一部,およびそれらの沿岸を区域とする県立自然公園。昭和27年指定。面積67.8km(^2)。関係市町村は印旛沼周辺の佐倉市・成田市・栄町・印旛村,手賀沼周辺の我孫子(あびこ)市・柏(かしわ)市・沼南(しようなん)町・印西(いんざい)市の5市2町1村に及ぶ。両沼とも水深は1~2mほどで,岸辺にはマコモ・ヨシなどが繁茂する。両沼の周辺は田園風景が展開する沖積層の低地と,緩い起伏をなしマツとスギの混交林がみられる洪積層の下総台地からなり,台地と低地との境は浸食谷が形成され谷津田になっている。印旛沼東岸には明暦元年農民救済の犠牲となった義民佐倉惣五郎を祀る宗吾霊堂が,同沼北部には宗吾のために舟を出した甚兵衛の渡し場跡がある。当公園は都心から1時間前後と近いため,昭和54年の利用者は77万5,000人で,県立自然公園中では九十九里・高宕山に次ぐ。手賀沼の北岸地域は宅地開発が進み,公園指定見直しの作業が進められている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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