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海上八幡宮
【うなかみはちまんぐう】


銚子市柴崎町にある神社。祭神は八幡大神・比売大神・神功皇后。総社八幡宮・柴崎八幡宮などとも称した。「下総国海上郡芝崎郷八幡宮由緒記」(社蔵)などによれば,大同2年8月1日に白鷲がしきりに鳴き,空中から八幡宮大菩薩の尊像を落としたので,芝野の上に青竹5本を宮の形に結び尊像を祀ったのが当社の創祀という。当地はもと堀内と称していたが,尊像を芝野の上に祀ったので以来芝崎と改めたという。永禄8年9月26日に千葉胤富は「海上郡堀ノ内村之御年貢銭之内三百疋」を奉納している(千葉胤富寄進状,海上八幡宮古文書/海上郡誌)。天正19年11月には徳川家康が朱印地30石を寄進し,「宮廻竹木諸役等」が免除されている(寛文朱印留)。天和3年8月に造営された本殿は宝永2年・安永10年・嘉永2年の修理を経て現存している。明治6年10月に郷社に列格。当時の氏子区域は旧海上・船木・椎柴・豊岡の4か村。7月15日には神幸祭があり,隔年に外川浦屏風岩の前の銭洗井という御手洗井への神輿渡御がある(銚子潮干祭)。現在でもかつての郡中総社として人々の崇敬を集めている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7053210