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太田山公園
【おおだやまこうえん】


木更津市郊外の太田山(46m)にある市立公園。面積9.7万m(^2)。昭和44年都市公園として計画決定され,同53年整備が完了した。頂上からは市街地と東京湾が一望できる。日本武尊が相模国の走水(はしりみず)(現横須賀市)で入水した弟橘媛をしのんで,当山から海を眺めたと伝えられ,公園裏手の森は恋の森と呼ばれている。園内にある金鈴塚遺物保存館には,昭和25年長須賀で発掘された金鈴塚古墳の遺物のうち,その古墳名の由来となった5個の純金製の鈴や副葬品の武具・馬具・装飾品・土器などが展示されているが,うち313点は国重文となっている。また,昭和46年県立上総博物館が開館し,「歴史の中の房総」をテーマに,上総の井戸掘用具(国重文)や東京湾ノリ生産用具(県民俗文化財)などが展示され,このほか印旛(いんば)村で発見されたナウマン象の化石をもとにその全身の骨格が復元されている。園内には忠霊塔・橘神社・見晴台があり,4月上旬には800本ある桜の花見客でにぎわう。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7053406