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昆陽神社
【こんようじんじゃ】


千葉市幕張町にある神社。祭神は青木昆陽。「芋神様」の名称で知られ,京成幕張駅前の小高い丘に鎮座している。享保20年に青木昆陽は下総国千葉郡馬加村字北夜縄(現千葉市幕張町)で,甘藷の試植を行った。その後馬加村で甘藷の栽培法が普及し,天明の大飢饉の際にも多数の人命を救い,また馬加村自体も芋苗の栽培によって利益を収めたため村人は非常に感謝し,彼の死後,当地に彼の霊を祀ったのが当社のはじまりという。その後,弘化3年に社殿が建立されたが,遷宮式は安政4年であった。御神体は青木昆陽直筆の書という。幕末から明治にかけて社殿が荒廃したので,明治41年に保存会が結成され,大正6年に町長らの努力によって社殿が再建された。なお最初の試植地は県史跡。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7054642