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渡海神社
【とかいじんじゃ】


銚子市高神西町にある神社。祭神は猿田彦大神・大綿津見神。犬吠埼の南端に位置する。創祀は和銅2年とも大同年間とも伝え,本来は銚子漁業発祥の地である外川浦日和山に創祀されたという。貞元元年に現在地に遷座したと伝える。明治6年8月に郷社。当時は高神村の氏神であった。当社は東大社(東庄町)の20年ごとの外川浦神幸に際しての最後の御宿所として知られ,また漁民は不漁が続くと特に潮祭を行うなど,郷土の総鎮守としての崇敬を受けている。当社の極相林は面積1万m(^2)に及ぶタブを中心とする典型的海岸林で,植物生態学研究上の好対象で県天然記念物。ほかに有栖川宮熾仁親王筆の掛軸2幅,享保年間造営の本殿がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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