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一松神社
【ひとつまつじんじゃ】


長生村一松丙にある神社。祭神は高皇産霊尊・神皇産霊尊・建御名方命。「だいろくてん様」が一般的な呼称。社伝によれば,木曽義仲の舅の諏訪某が神器を持ち当地に逃げてきて諏訪神社を建てたが,のちにこの諏訪神社が荒廃したので,当時第六天神と称し大己貴命祀っていた当社に合祀したという。当社の創祀については未詳。源頼朝は和田小四郎を使者として当社に太刀1振・白旗1旒を奉納した。また天正2年には疫病が流行したため,いったん東浪見村田向に移り,さらに同18年には高塚に移ったという。近世になると,延宝7年12月に地頭内藤氏が祭祀料4石の土地と鞍1具を寄進した(長生村史)。神宮寺は一松山本興寺(長生村一松丙所在)。明治維新後一松神社と改称し,現在の祭神に改めた。大正5年郷社。例祭は春季が3月1日,秋季は10月15日。1月4日にはお的祭がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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