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広幡八幡宮
【ひろはたはちまんぐう】


柏市増尾町にある神社。祭神は誉田別命・息長足姫命・玉依姫命。「増尾八幡さん」が通称。当社の鎮座地は宮根遺跡と称する縄文式竪穴住居と弥生式住居の重複遺跡である(市史跡)。社伝によれば,宇多天皇の寛平年間に「下総国第一鎮守」として創祀され,建久4年には近郷一帯の守護神とされている。これは葛飾八幡宮(市川市八幡町)などの社伝と類似する伝承である。元和年間に徳川家光から朱印地10石の寄進を受けている(柏市史史料編2)。また代々の増尾城主から幣帛を奉献され,武将・衆庶の尊崇が篤かったという。天保2年に源茂兵衛によって本殿が再建されている(現存)。拝殿は大正5年10月の再建。昭和38年に創祀770年祭を実施。例祭は4月15~16日,10月15~16日。永禄12年広賀作の銘文を有する薙刀を所蔵する。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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