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麻賀多神社
【まかたじんじゃ】


佐倉市鏑木町にある神社。祭神は稚産霊命。麻賀多さまと呼ばれる。当地周辺は古く麻の産地として知られ,麻県(まあがた)といい,社名もこれにちなむという。佐倉の総鎮守として古くから崇敬されたと伝える。近世に土井利勝が佐倉城主とになると,当社がその大手門近くに所在したため,佐倉城鎮護の神として歴代城主の篤い崇敬を受けたといい,天保14年には城主堀田正篤が本殿を造営している(現存)。昭和5年郷社に列格。例祭は10月14日で,提灯祭がある。これは神輿に供奉する氏子中の提灯が数百に及ぶので有名。社宝の室町期明珍作の紫裾濃胴丸は完存胴丸式甲冑として貴重(県文化財)。また当社は大正期~昭和期の鋳金家・歌人の香取秀真と関係が深く,その鋳銅釣灯籠を所蔵するほか(市文化財),当社境内はそのおいたちの地として市史跡となっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7057100