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八剣八幡神社
【やつるぎはちまんじんじゃ】


木更津市富士見にある神社。祭神は応神天皇・仲哀天皇・神功皇后・素盞雄命・日本武尊。社伝によれば,当社は本来八剣の神と称し素盞嗚命を祀っていたが,弟橘姫のことを思い日本武尊が当地を去り難かったため,のちに日本武尊を合祀したという(上総国神社志料/房総叢書)。中世に応神天皇以下3神を合祀し,八剣八幡宮と称したという。天正19年11月に徳川家康から3石の社領と宮廻竹木諸役等免除の朱印を授けられた(寛文朱印留)。また家康は銅鳥1隻を奉納している(現存)。神主として八剣織部の名が見える(御朱印寺社領帳,上総国神社志料/房総叢書)。明治4年郷社に列格。例祭日は7月11日・9月15日で,神輿の市中渡御がある。幕末の志士で,当地で塾を開き子弟の教育に携わった嶺田楓江の碑があり,市文化財になっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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