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市ケ谷
【いちがや】


旧国名:武蔵

市谷とも書く。地名の由来は,長延寺谷,別称市ケ谷と称する大きな谷があったことによる(改撰江戸志・備考)とも,往古,市の立った地で市買と書いた(求涼雑記・新編武蔵)ともいう。延文2年12月22日の足利基氏御教書によれば,正和元年鶴岡八幡宮に寄進された「武蔵国金曽木彦三郎・市谷孫四郎等跡」が,延文2年当時江戸淡路守に押領されており,南北朝期には当地を名字に冠する土豪の存在が知られる(鶴岡八幡宮文書/神奈川県史)。
市谷(中世)】 戦国期に見える地名。
市ケ谷村(近世)】 江戸初期の村名。
市ケ谷町(近世)】 江戸期~明治初期の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7058528