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鞘町河岸
【さやちょうがし】


江戸期から日本橋川沿いにあった河岸名。一石橋の北詰に江戸時代の北鞘町があったので,この付近を鞘町河岸と俗称していたが,同時にまた魚河岸(うおがし)の一部分でもあった。「狂歌江都名所図会」に「商人も元値をきって太刀の魚さや町河岸にはめる朝市」などとある。古くは北河岸と呼んでいたらしく,「府志料」に「此地は昔刀の鞘の工多く居住す,故に町名とす。今はなし。古図に河岸通りを北河岸とあり」とある。現行の日本橋本石町1丁目のうち。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7060859