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廻沢
【めぐりさわ】


旧国名:武蔵

廻り沢・回沢・旋沢とも書く。地名の由来は,往古,村の四隅に川沢が回っていたゆえという(千歳村史)。また,村内の東覚院はもと吉良勝光の祈願寺で,吉良氏没落とともに荒廃したが,本尊薬師如来を廻沢という水清らかな舟形の霊地を格好の場として安置したと伝えている(世田谷区史)。天文22年5月の吉良頼康判物に「旋沢之内船橋谷・板橋分・つるさし在家・かち山・谷山・ちう次郎右衛門分・八幡免」とあるのが初見(大平家文書/武文)。川崎市上小田中の泉沢寺は,世田谷吉良氏と関わりの深い寺で,旋沢を音読したもので,もと旋沢村にあった。「新編武蔵」には烏山(からすやま)村の小名に泉沢寺が見え,もとこの地にあって,往古,荏原(えばら)郡泉沢寺村と多摩郡烏山村の2村が合併して烏山村となったと伝える。旋沢村に泉沢寺があったとして,荏原郡泉沢寺村は吉良頼高の法号「栴沢寺殿」にちなむという説もある(世田谷区史)。
旋沢(中世)】 戦国期に見える地名。
廻沢村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
廻沢(近代)】 明治22年~昭和11年の千歳村の大字名。
廻沢町(近代)】 昭和11~46年の世田谷区の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7064852