100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

市ケ尾
【いちがお】


旧国名:武蔵

多摩丘陵の東縁部,谷本川(鶴見川上流)の東岸の丘陵地に位置する。丘陵と谷戸に遺跡が多い。鹿カ谷の住居址は,樽式土器や和泉・真間式土器および国分式土器が出土するなど弥生後期・古墳時代・奈良期にわたる複合の竪穴住居群。また,市ケ尾横穴古墳群は,A群12基・B群7基・C群1基からなり,1番古いB群は6世紀,1番新しいC群は7世紀のもので,同じ横穴式でも,この間に造営形式や埋葬形式に推移がみられる。埋葬されたのは,谷本川・早淵川流域の集落の首長と考えられている。
市尾郷(中世)】 鎌倉期~戦国期に見える郷名。
市ケ尾村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
市ケ尾(近代)】 明治22年~昭和14年の中里村の大字名。
市ケ尾町(近代)】 昭和14年~現在の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7065729