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鎌倉海浜公園
【かまくらかいひんこうえん】


通称は稲村ケ崎公園。鎌倉市材木座1~6丁目・由比ガ浜1~4丁目・長谷1~5丁目・稲村ガ崎1~5丁目・坂ノ下・七里ガ浜1~2丁目・七里ガ浜東1~5丁目にまたがる市立の都市公園。種別は総合公園。昭和41年開設。計画決定面積31.6ha。当園は飯島ケ崎から七里ケ浜まで,砂浜20haを含む延長5.7kmに及ぶ。公園整備事業への着手は昭和33年で,現在までに稲村ケ崎地区2.14ha,坂ノ下地区2.45haが完成。また,由比ケ浜地区の広場2.1haは国庫補助を受けて昭和60年度までに完成する予定になっている。飯島ケ崎には国史跡和賀江嶋があり,岬の崖地には,稲村ケ崎同様ツワブキ・トベラ・イソギク・クコなどが自生する。稲村ケ崎は元弘3年,新田義貞が鎌倉攻めの折戦の勝利を祈念して太刀を海に投じたという伝承の地。また,近代になっては,明治43年1月23日七里ケ浜の沖で逗子開成中学校のボートが沈み13名の少年が溺死した事件が追悼歌「七里ケ浜の哀歌」で広く知られる。昭和39年5月には「真白き富士の嶺」の記念碑が当園内にたてられた。また,近くに新田義貞の碑もたつ。昭和54年10月には,光明寺裏山からの展望がかながわ景勝五十選の1つに挙げられた。七里ケ浜海岸は砂浜にハマヒルガオ・ツルナなどが見られ,国道134号沿いの浜辺に昭和26年,西田幾多郎博士を記念してイサム・ノグチの彫刻による歌碑がたてられた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7066424