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鎌倉宮
【かまくらぐう】


鎌倉市二階堂にある神社。旧官幣中社。祭神は護良親王。大塔宮ともいう。明治2年創建。護良親王は後醍醐天皇の皇子。嘉暦元年に得度,翌年天台座主。法名を尊雲法親王という。元弘の乱では河内・大和などで反幕府活動をし,元弘2年還俗し護良と改名。建武政権で征夷大将軍・兵部卿となる。しかし足利尊氏と対立し新政権内部の政治的思惑も関連して,建武元年10月宮中で捕えられた。流罪となり尊氏の手で鎌倉へ護送され,直義の監視下におかれた。翌2年に起こった中先代の乱で,足利直義の命をうけ現所在地で殺された。明治天皇は明治2年2月に社殿造営を命じ,同年6月鎌倉宮と諡号され,7月に社殿竣工し7月21日に遷座。明治6年4月明治天皇が行幸し,6月官幣中社に列格。本殿裏の土牢は護良親王幽閉の場所と伝えるが,あやまり(鎌倉市史社寺編)。墓は北東の理智光寺址の山頂にある。




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「角川日本地名大辞典」
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