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観音崎公園
【かんのんざきこうえん】


横須賀市走水2丁目から鴨居3~4丁目にまたがる県立の都市公園。種別は広域公園。都市公園指定は昭和50年4月1日。計画決定面積76.73ha,うち開設面積61.8ha。当園は三浦半島のほぼ中ほどの東京湾内に突き出た岬に位置し,丘陵地は海抜40~50mの台地となり,シイ・タブ・トベラ・ヤツデ・アオキなどの植物が多く,鳥類もコジュケイ・ホオジロ・ヒヨドリ・メジロ・キセキレイ・シジュウカラ・トビなどを見ることができる。また,かつて当園周辺一帯は江戸湾警備の船見番所や台場が設置され,明治2年にはわが国最初の洋式灯台である観音崎灯台が点灯された。また,東京湾要塞地帯の一部として明治13~28年に旧陸軍の砲台が築造され,長い間一般の立ち入りが禁止されていた。第2次大戦後はレクリエーション地として広く開放され,昭和31年には横須賀市が公園として都市計画を決定。同45年から5か年計画で施設整備に着手。また旧陸軍の大浦砲台跡には戦没船員の慰霊のため同46年記念碑がたてられた。そのほか展望園地・児童遊戯広場があり,昭和28年6月開設の観音崎自然博物館は魚病学を土台に水産博物館と水産生物研究所を併置して魚の養殖をはかるため創設,展示内容は三浦半島の漁業や観音崎の歴史などが盛り込まれている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7066622