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孝道教団本部
【こうどうきょうだんほんぶ】


横浜市神奈川区鳥越に所在。創始者(統理)は岡野正道(明治33年~昭和55年),副統理岡野貴美子(明治35年~昭和51年)。崇拝対象は「正法大曼荼羅」,教典は「法華三部経」である。岡野正道は明治33年に茨城県新治郡出島村に生まれ,18歳で天台宗星野山無量寺(埼玉県川越市)に弟子入りし,22歳で還俗。その後東京などで会社員,自営業などの職業遍歴を重ねた。しかし事業に失敗し,電気商などを営むかたわら,宗教とのかかわりをもつにいたった。昭和初期に先祖供養による現世利益を唱えて教勢を急速に拡大していた霊友会に昭和9年に入会。しかし昭和10年より始まった霊友会第1次分裂の時,彼は翌11年に霊友会をはなれ,孝道会を結成した。昭和21年に孝道教団と改称。孝道教団の特質は天台宗との結びつきが強く,比叡山延暦寺より仏舎利をもらいうけ,岡野正道は天台宗大僧正の僧籍を与えられている。一方では霊友会からの先祖供養を受け継ぎ,「熟益正法」と称し,先祖の成仏が枝葉である子孫の繁栄に結びつくと教えている。昭和57年の教勢は寺院3か寺,布教所1,教師1,405人,信者数41万7,274人(文化庁:宗教年鑑)。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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