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浅間社
【せんげんしゃ】


厚木市中依知にある神社。祭神は木花咲耶姫命・伊弉諾命・伊弉冉命。古くは富士山宮と称した。創祀は未詳。社伝によれば安永元年に社殿が炎上して古文書・宝物などを焼失したという。しかし「新編相模」所載の当社鐘銘の銘文によれば,鐘は貞和6年の鋳造,長禄3年に再鋳されたもので,両方の銘文を記してある。「相州東郡依智郷中村富士宮法器」と見え,貞和6年3月には願主沙門公珍,大檀那行珍や大楽寺の名もみえる。長禄期の再鋳には,願主越州大守橘沙弥道建の名もあるが,これらの人名・寺名と当社との関係は未詳。近世期の別当寺は曹洞宗東泉山安竜寺。「新編相模」には「神体は秘封」で「本地弥陀を腹籠とす」とあり,配祀祭神は熊野・赤城の2神であった。天正19年には中・下両依智村内に2石の朱印領が定められた(寛文朱印留)。安永元年に社殿が炎上し翌2年に再建。明治元年に浅間社と改称した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7067617