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深見神社
【ふかみじんじゃ】


大和(やまと)市深見にある神社。延喜式内社。旧郷社。祭神は武甕槌神・建御名方神。社名は「和名抄」高座(たかくら)郡の深見郷に由来する。近世になって鹿島社と称した。祭神の武甕槌神が常陸の鹿島神宮と同じであることに起因するというが(新編相模),鹿島社を勧請したのだろう。現在も鹿島さまと呼ばれる。創祀は雄略天皇22年3月と伝えるが未詳。「延喜式」神名帳高座郡条に社名が見える。中世以降武将の崇敬を受け,相模渋谷荘を本拠とした渋谷荘司重国,佐々木秀義,太田道灌などが武運長久を祈願して社領を寄進したという。坂本重安が大坂の陣出兵に際して寄進した田は,現在も鹿島田の地名で残る。江戸幕府寺社奉行坂本重治もしばしば参詣して社殿を造営したと伝える。近世には深見村の鎮守で,村持で奉仕した。祭礼はやはり村の鎮守諏訪社と交互に行った。11月を卜して執行され,当日は瀬谷村の宝蔵寺から僧がきて法楽がなされた(同前)。明治6年12月に郷社に列格。同8年社殿全焼。昭和16年になって本殿以下が再建され,同17年改めて郷社に列格。例祭日は9月15日。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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