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報徳二宮神社
【ほうとくにのみやじんじゃ】


小田原市城内にある神社。旧県社。祭神は二宮尊徳。二宮さんが通称。二宮尊徳翁は江戸末期の農政・思想家で足柄上郡栢山村(現小田原市)の出身。文政3年に小田原藩家老服部家の財政再建に成功し,頭角を現した。同5年に小田原藩士に登用され,天保13年幕臣に登用されている。豊かな農業知識を備えた農政家として知られたが,安政3年日光神領の復興途中病没した。翁の財政再建と精神運動とを併せ説いた思想は報徳社に受けつがれている。明治24年9月翁に従四位追贈の際,近隣諸国の報徳社員の手で社殿が造営され,同27年4月大祭を行った。同39年10月県社に列格。同42年4月社殿を増改築した。例祭は5月第3日曜日。ほかに1月2日の筆まつり,9月第3日曜日の神徳景仰祭が有名。翁に関する書籍の収集・出版を行っている報徳文庫がある。当社の向い側には報徳博物館があり,それまで宝物殿に収蔵・展示されていた「二宮尊徳関係歴史資料」計134種321点(県重文)など多くの翁関係の文書を収集整理している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7068929