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万葉公園
【まんようこうえん】


足柄下郡湯河原町宮上にある町立の都市公園。種別は近隣公園。湯河原温泉のほぼ中央に位置する。計画決定面積1.9ha,開設面積1.95ha。当園ははじめ権現山公園と呼び,江戸期に紀州熊野権現を勧請した地であった。その後,権現社境内の大氏族の別荘は,日露戦争により湯河原温泉が陸軍の療養所に指定されたため,多くの傷痍軍人に開放され,養生園と呼ばれた。やがて私有地から温泉場区有地に移譲され,養生園は大倉公園と改名された。昭和26年権現山公園と大倉公園が合併して当園として開設された。公園名は「万葉集」巻14,相模国歌12の「あしかりのとひのかふちにいづるゆのよにもたよらにころがいはなくに」による。同27年から3年わたって佐佐木信綱の指導により万葉植物が収集され,万葉館(万葉集関係の図書約300冊を所蔵)・万葉亭などの建物もでき,同30年に竣工した。現在,森と水の公園として万葉公園8,500m(^2)その他の緑地を併せて1万9,900m(^2)を湯河原万葉公園と総称している。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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