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紅葉坂教会
【もみじざかきょうかい】


横浜市西区宮崎町にある日本基督教団所属のプロテスタントキリスト教会。旧日本組合教会派。横浜在住の日本組合教会の関係者,小林丈之助・船本務ら7名は,明治26年5月5日にアメリカ伝道会社所属の在京宣教師D.C.グリーンの援助をうけ教会設立を図った。同年5月9日に福富町3丁目にアメリカ伝道会社の補助を得て講義所を設立。同年6月に初代牧師堀貞一が着任,伝道と奉仕活動に尽力。明治27年5月20日,日本組合教会関東部会の協賛を得て伝道教会設立式を挙行,「日本組合横浜基督教会」と称した。明治33年6月にアメリカ伝道会社の補助金を辞し,日本伝道会社所属となる。同38年1月,日本伝道会社の手を離れ,独立自給を達成。それは日露戦争下のナショナリズム高揚が旅順陥落の報をうけてうながされたもの。横浜監獄典獄として着任した有馬四郎助は,教会員として根岸地方の活動の中心となる一方,監獄吏員・家族への福音宣教と出獄人保護を目的とする伝道のための会堂「教友館」建設を企図。教友館は教会員の全般的奉仕に支えられ明治43年12月に竣工し,出獄人保護をはじめ諸活動の拠点となる。菅原菊三牧師(大正14~15年在任)の時に「根岸支教会」と改称したが,建物の腐朽がはなはだしく,昭和5年11月23日の日曜学校廃校式を最後に処分した。昭和16年日本基督教団の成立に参加,「日本基督教団紅葉坂教会」と改称。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7069407