山下
【やました】

旧国名:相模

大磯丘陵の東端，高麗山の北縁麓に位置する。当地で金目川と河内川が合流する。地名は立地に由来すると伝える（新編相模）。東西110m・南北110mの屋敷址と空濠・土塁が残り，「新編相模」は山下長者宅跡と記す。曽我十郎の妾虎女はこの館で誕生したと伝え，また宮内判官家長の館とも伝えるが，永正７年権現山合戦に応じて北条早雲が蜂起した際によった住吉要害かと考えられている。
【山下郷(中世)】　戦国期に見える郷名。
【山下村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【山下(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7069506