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横浜公園
【よこはまこうえん】


横浜市中区横浜公園にある都市公園。種別は総合公園。都市公園指定は昭和27年10月18日。計画決定面積6.4ha,開設面積6.38ha。当園はもともと,元治元年と慶応2年の両条約によってあげられた居留地の拡張と文化的生活の要求の1つとしてできた遊園地で,日本最初の洋式公園。明治7年に起工。同9年の竣工。工費は当時の金額で1万2,500円であった。当初は内外人共同使用の彼我公園と呼ばれた。開港当初ここに港崎(みよざき)遊郭があり,遊郭は安政6年3月5日,太田屋新田のうちの1万4,000坪を出願者の品川の岩槻屋佐吉に貸与して同年11月1日より仮営業(運上所わき)を開始し,万延元年に完成した。しかし遊郭は,都心地の3分の2,外人居留地の4分の1を焼いた慶応2年10月20日のブタ屋火事で焼失,その後羽衣町,高島町,真金町の順に移転した。明治23年10月12日には園内でイギリス人パーシャル・スペンサーによる軽気球からの落下傘降下の実演があり,観覧席を設け入場料2円50銭をとった。また,同29年5月3日には東京第一高等学校の学生とハマの外人クラブとではじめての日米国際親善野球が行われた。現在当公園には昭和5年にたてられた公園由来を記した記念碑が見られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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