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佐渡ケ島
【さどがしま】


日本海上に浮かぶ島。本州・北海道・九州・四国を除く島の中で日本最大。周囲約217km,面積約857km(^2)。佐渡海峡を挟んで新潟市の約35km沖合いに位置する。新潟港~両津港間に佐渡汽船の定期航路,新潟空港~佐渡空港間に航空路が通じる。島には北東から南西に,2列の山地がある。北側を大佐渡山地,南側を小佐渡山地と呼び,間に国中平野が広がる。国中平野の東部には両津湾が入り込み,砂州で区切られた加茂湖を抱える。また平野の西部には真野湾が入り込み,同湾へ注ぐ国府川が西流する。島の人口は第2次大戦頃までは12万人といわれたが戦後逐次減少し,現在は約8万人。主な生産・収穫物は米約4万t,水産物1万8,000tで,観光業にも力を注ぐ。島は古来1国としての行政単位をもって続いてきたが,明治9年に新潟県に合併。古代~中世は流人の島,近世は金山の島として知られた。佐渡の文化もこれらの歴史をふまえている。島出身の文芸評論家青野季吉は,鉱山町相川を中心とした武家文化,国中に残る国司や流人を中心とした貴族文化,前浜地方の廻船の活動による町人文化を佐渡の文化的特徴として挙げる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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