十日市
【とおかいち】

旧国名:越後

矢代川左岸。下十日市字堂庭には空海開基と伝承される照国山摩尼王寺が栄えていたという。地名は，その頃の三斎市に由来するものと思われる。天正７年，御館の乱に敗れた上杉景虎は近くの鮫ケ尾城で自刃。その時摩尼王寺は兵火にかかり堂宇ことごとく焼失。その後正保元年曹洞宗寺院として再興された。摩尼王寺の境内および付近の畑地からは五輪塔多数，土師器・須恵器・焼人骨・蔵骨器などが出土（県遺跡地図・新井市史）。また，十日市館跡がある。
【十日市村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【十日市(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7075823