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蒲萄
【ぶどう】


旧国名:越後

越後から出羽へ通じる出羽街道の要衝,難所で有名な蒲萄峠の入口。真言宗行福寺は,弘仁13年弘法大師が出羽湯殿山参詣の途次,えびづる(蒲萄蔓)をもって小庵を結んだのに始まると伝えられ,山号は蒲萄山。出羽街道を行くこと約3kmの明神岩の絶壁の下に式内社の漆山神社があり,一般には矢葺明神といわれている。元禄2年芭蕉に供して奥の細道を旅した曽良は,蒲萄峠について「名ニ立ツ程ノ難所ナシ」と記している。
分当(中世)】 南北朝期に見える地名。
蒲萄村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
蒲萄(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7077687