御淵上遺跡
【みふちがみいせき】

旧石器時代後期の遺跡。南蒲原郡下田村長野に所在。五十嵐川と守門(すもん)川の合流点近くの河岸段丘上に位置する。昭和44年長岡市立科学博物館により発掘調査された。調査面積は約220m(^2)で,径6~3mの遺物集中地点6か所,配石遺構と目されるもの4か所,径1m・深さ25cmほどの角底状ピット1基,焼土痕・木炭細粒分布範囲がそれぞれ1地点発見された。遺跡の層序は第1層黒色土(20~40cm),第2層褐色混ローム層(10~30cm),第3層赤色硬質ローム層と続く。石器・配石等は,第3層中13cm前後の深さを中心に出土。石器の内訳は,ナイフ形石器35点・尖頭器14点・握斧14点・凹削器1点・錐形石器9点・石刃204点・彫刻器11点・掻器状剥片247点・石核33点・礫石器35点・剥片813点と風化により判別不可能なもの326点を合わせ,1,742点に及ぶ。これらの石器群は,出土層位,石材選択,接合作業等から同一時期の所産としているが,片面および両面加工の尖頭器・尖頭状のナイフ形石器・横剥ぎのナイフ形石器など,かなり多種類にわたっており,遺物集中地点によっては,時期差としてとらえられる可能性もある。ナイフ形石器の中には,横長剥片を素材とした国府型ナイフ形石器の一群とするものが含まれており,西日本との交流を考えるうえで重要な遺跡である。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7078454 |





