矢島①
【やじま】
小木港の南西約1kmにある無人島。一般には,北接する経島と合わせて矢島経島と呼ばれる。佐渡郡小木町小木地先に位置する。琴浦段丘が海食されて残されたもの。第三紀溶岩からなる。矢島は,高さ約23mの箱を伏せたような形状をなす。島名は,かつて島に生えていた矢竹にちなむといい,源頼政が矢竹の矢でヌエを射たとの伝説もある。経島は,高さ約10mの台形状の小島。島名は,文永11年,日蓮の赦免状を携え佐渡に向かった日朗が嵐に遭い島に漂着し,一夜題目を唱え続けたという伝説による。
 | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7078771 |