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山本
【やまもと】


旧国名:越後

荒川の支流鍬江沢川の右岸。奥山荘と荒河保の正応5年和与状に「村上山北麓」とあり,これは当地のかみやまとされている(県史)。文明12年7月13日の黒川氏実置文に「氏実於親類ハ,関郷,落合・山本・田中両三人,如前々無相違」とあり,また同年10月5日山之庵喜栄等五名連署起請文に山本帯刀左衛門尉儀元の名が見える(反町三浦和田黒川文書)。当地は黒川氏の所領で山本氏は代官的存在であったと思われる。地内には金掘沢の地名があり,砂鉄掘の跡と思われる。近江国出身の鍛冶職が佐渡国へ流されたのち当地に移り住んで山本氏を名乗り,天正年間以降本庄に移動して鋳物師を業とした。
山本村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山本(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7079005