阿尾
【あお】

旧国名:越中
英遠とも書いた(万葉集)。氷見(ひみ)海岸の阿尾川河口に位置する。沿岸は小平野をなし水田が多く,古来,漁業も盛んであった。海岸中央部の城山(じようやま)という独立丘陵が海に突出し,断崖絶壁の特異な景観をなし,越中守であった大伴家持に,「英遠の浦に寄する白波いや増しに立ちしき寄せ来東風(あゆ)を疾みかも」の歌がある(万葉集巻18)。城山頂上には,中世末期の菊池氏の阿尾城があったが,現在は榊葉乎布(さかきばおお)神社となっている。また横穴古墳が城山の北側に1,南側に3あり,北隣りの藪田との境の瀬戸が谷内の断崖にも横穴墓2がある(富山県氷見地方考古学遺跡と遺物)。また当地域の水田下からは須恵器破片も多く発見されている。集落は上町出・中町出・裏町出・島尾出・田圃出の5垣内(かいと)に分かれて散在。なお裏町出は城下町の遺称という。
【阿尾村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【阿尾村(近代)】 明治22年~昭和29年の村名。
【阿尾(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7079492 |





