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加納
【かのう】


旧国名:越中

上庄(かみしよう)川下流北岸に位置し,河畔には広い平野があり,西北方には丘陵が連なる。加納とは,荘園の出作新開田の意であり,当村は阿努(あぬ)荘の加納田であったと推定される。蛭子(えびす)山など西北丘陵の麓には加納横穴群があり,55個の横穴が開口している。須恵器多数のほか刀子・双竜環頭・直刀3振・金環7・勾玉・切子玉・管玉などの出土品があった(氷見地方考古学遺跡と遺物)。谷内山の麓に八剣社が鎮座する。その境内には杉の老木が茂り,社前には石造多層塔・石龕(せきがん)・五輪塔・板碑・宝篋印塔残欠などが散在。拝殿内部には室町期木造千手観音坐像・木造薬師如来坐像(ともに高さ90cm)が祀られている。もと当社に接近してあった古寺が廃退した際,その本尊を八剣社に移して保存したものという。寺跡は今も寺山あるいは観音山という。「正徳社号帳」に「観音薬師,但し二宮一社」とあり,神社扱いされており,別に剣宮も記してある。享保20年,氷見西国三十三番が撰定された時,加納村観音はその第二十三番となった(加納史話)。東北方,稲積との境界に近い地区の水田には,古代の条里制の痕跡が見られたが,近年の土地改良の結果,消滅した。
加納村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
加納村(近代)】 明治22年~昭和15年の村名。
加納(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7080754