安居
【やっすい】

旧国名:越中
小矢部(おやべ)川中流左岸に位置する。西に蟹谷(かんだ)丘陵の安居山がある。観音さんで知られた安居寺(あんごじ)がある。寺伝によるとインドの僧ゼンムイ三蔵が来朝し,くりから山から東をみたところ,紫雲のたなびく地があったので訪ねてきたところこの地であった。そこで奉持してきた観音さんを安置して安居(あんご)の行に入ったので安居寺と称したという。村名はこの寺名を訓読みにしたものである。安居寺には天文13年5月18日の年紀のある銅鏡(高岡市瑞竜寺所蔵)があり,「天文七年戊戌六月十日 本願檀邦,竹部宗三郎乗光」と見える。
【安居村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【安居(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7084967 |





