若杉
【わかすぎ】

旧国名:越中
上市(かみいち)川扇状地の中央部に位置する。地名の由来は,むかし若狭(わかさ)の白比丘尼が鎮守日吉社に参詣の折,杖(一説では箸)にした杉を逆さに立て帰ったところ成育して逆杉となり,若狭の若と杉を合せたとも,「さかずき」の転化ともいわれる(越中郷土研究)。当地には立山信仰の五社明神があり,門前に早くから市が開かれていた(上市町誌)。若杉五社明神は,大宝2年に越中守佐伯有若によって建てられたと伝えられる。昔は拝殿・惣門・神供所・社家・社僧の住居があった。乱世の頃神人・社僧がほとんど退いて,しばらく1家が残ったという(越中志徴)。また大宝2年に創立された神度神社は七堂伽藍の豪壮な構えで,24坊が奉仕していたが,戦国の争乱で焼失した。この時,24坊も四散したが,その中の1坊が若杉に転住して神社に奉仕したともいわれる(上市町誌)。
【若杉郷(中世)】 南北朝期に見える郷名。
【若杉村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
【若杉(近代)】 明治22年~現在の大字名。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7085243 |





