釜屋谷
【かまやだに】

旧国名:能登

能登半島北部，鳳至(ふげし)川河口左岸に位置する。地名の由来は，古代に窯があったことによるといわれるが，窯跡の位置はまだ確認されていない。ただし，輪島市鳳至町の住吉神社に釜屋谷出土須恵器の甕片が存在する（輪島市史）。遺跡としては，四ツ塚山と呼ばれる標高90mの丘陵尾根上に造られた４基の円墳があり，円墳ではなく，台状墓群ではないかともいわれている。まだ外形の実測のみで，発掘調査は行われていないが，河原田川・鳳至川流域を最初に統一した首長一族のものとする説もある（同前）。
【釜屋谷村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【釜屋谷町(近代)】　昭和29年～現在の輪島市の町名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7086478