下開発
【しもかいはつ】

旧国名:加賀

「しもかいほつ」「しもがいふち」「しんげえな」ともいう。手取川下流南岸に位置する。地内にある２本の境松は，江戸期に当村と荒屋村（徳久村の垣内）が境を決めかねた時，両村の肝煎が各々の村から歩き出して出会った所を境界にすることを約束して別れた。翌朝当村の肝煎はまだ暗いうちに出かけたため，両村の境界が荒屋寄りになったという伝承がある。地内丘陵上に茶臼山古墳群がある。中世の開発(かいほつ)荘のうち。
【下開発村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【下開発(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7087528