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専光寺
【せんこうじ】


旧国名:加賀

金沢平野,安原川下流右岸に位置する。もと吉藤村と称したが,永享9年以前に,大額村にあった本願寺の有力寺院である専光寺が移ってきて一向一揆の大坊主として活躍し,同寺が天正8年鶴来(つるぎ)山奥に引き移ってのちも吉藤専光寺の名が流布したため,村名も専光寺村となったという(郷土辞彙)。天正11年8月17日付の種村三郎四郎宛前田利家知行所付に「九拾町九段小四拾九歩,此米弐千七百弐拾八俵壱斗壱升弐合五勺,専光寺村」とその名が見える。なお専光寺は本願寺東西分派のころ教如の東派(大谷派)に属して,急速に勢力を伸ばした。慶長元年前田利家の命により金沢後町に移り,のち利常より金沢安江木町に寺地を受け,北加賀の触頭寺院となった(寺社由来)。地内には古墳~平安期の遺跡が4か所確認されている。
専光寺村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
専光寺町(近代)】 昭和18年~現在の金沢市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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