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中居
【なかい】


旧国名:能登

中井とも書いた。能登半島中央部北寄り,七尾湾北湾の海岸沿い,日詰(ひづめ)川河口付近に位置する。地名の由来は,神明ケ鼻付近にあった3つの井戸のうち,中の井戸のみ,どんな旱魃にも干上がらなかったことにちなむという。金屋の浜など5か所に鋳物場跡がある。鋳釜内裏献上に関する瑞鳳山の話,出雲との往来寄港地であったという「あなだ」,天正年間に36軒もあったという「かんじゃ屋敷」などの伝承があり,鋳物作業の「たたら唄」,祝儀歌の「まだら唄」なども伝えられている。また神杉神社には太子講が行われている。
中井(中世)】 室町期から見える地名。
中居村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
中居村(近代)】 明治22年~昭和8年の鳳至郡の自治体名。
中居(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7088611