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能登部下
【のとべしも】


旧国名:能登

能登半島中部,邑知(おうち)地溝帯中央,眉丈(びじよう)山麓に位置する。近世初期までは能登部(のとべ)と呼称。氏神の能登比古神を兄神,能登比咩神を妹神として,その各神の鎮座地を兄村(かみむら)・妹村(しもむら)と称し,のち上(かみ)・下(しも)の名をつけたといわれる。能登比咩神社の後方眉丈山系に,比咩神の墓といわれる姫塚を中心として3基の古墳が点在し,文政年間に管玉や土器などを出土(能登部町誌)。また当地は隣接する徳丸とともに能登上布(安部屋縮=徳丸縮)の産地。元禄14年当村の次兵衛と,徳丸村彦左衛門が共同で近江(現滋賀県)から技術を導入して麻縮の製織を始め,安部屋港(現羽咋郡志賀町安部屋)から移出されたのが特産化のはじまりという。
能登部下村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
能登部下(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7089021